大槌町 ここは復興最前線 ~震災復興記録写真集2016~
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地震が起きる前の美しい景色を収録した写真、津波や火災が町を襲う写真、その後の1年を綴った写真などをまとめた本が、新聞社、自衛隊、自費出版など、様々なところから出版されています。そして、三陸沿岸にある書店はもちろん、道の駅や土産物店には、必ずと言っていいほどこれらの本や、映像を収めたDVD・BDを取り扱ったコーナーが設置されています。 それでは、「今」はどうでしょうか。 四方八方から遅いと言われながらも着実に復興に向かって進んでいる今のこの姿を、どれだけの人が知っているでしょうか。 「今」はなかなか伝わりません。伝えてくれる人もほとんどいません。 この本は、そんな「今」を460枚の写真で綴った大槌町の復興記録写真集です。
紙の本の完売と電子書籍のお知らせ
2018年6月2日に紙の本は完売しました。 再版予定はありません。 電子版での配信を行ってますのでよろしければどうぞご利用ください。 BOOTH https://yukimati-syuya.booth.pm/items/1128726 その他の電子書籍ストア https://snowysnow.sakura.ne.jp/contents/circle/book-intro/photo/01_otsuchi0000.htm
メディアで扱われない復興現場の「今」を記録する
6年の月日が流れ、徐々にメディアから姿を消しつつあるその姿。もちろん、それが一方的に悪いことと決めつけることはできません。忘れたい人も数多く要るでしょう。 一方で、「今」を知りたい人もいます。ですがその人はどうやって「今」を知ればいいのでしょうか。 今を知りたいのに、今を伝える人がいない。それなら趣味で現場の写真を撮り続けている私が本にしてしまおう。 そんな思いを胸にこの写真集を作りました。
大槌町・町方地区の復興の歩みを1年にわたって撮り続けた写真を458枚、114ページ収録
町方地区はかつて大槌城や大槌代官所が設置された町の中心部を含む地域です。本書はその町方地区の復興の様子を1年にわたって撮影した写真で構成しています。 市販の写真集になるような、一目で美しいとわかる景色ではありません。 現場と言っても、ダムや橋などの心躍るような巨大建造物の写真でもありません。 しかし、そこには、たゆまず現場は動き続けているという純然たる事実、人々の歩みが記録されています。 2016年4月から2017年3月までに撮影したおよそ4000枚の写真から458枚を選び、収録。「今」を伝えるための本ですので、1枚の例外を除き、全て2016年度の写真で構成しています。その他、大槌に関する写真を25枚収録しています。
全ての写真にキャプションつき 復興の歩み、まちづくりを記録した資料として
私は工事の専門家ではありません。膨大な工程で構成される「まちづくり」のほんの一握りを知っているに過ぎませんが、わかる範囲で写真の中で行われている作業内容や、進捗状況をキャプションとして記述するように努めました。 現場写真については、上町、本町・大町、末広町に分け、それぞれ月別に整理。ページをめくるごとに復興が進んでいく構成になっています。 付録として2016年度の復興にまつわる年表や、町方地区の簡単な図説も収録しています。
本の仕様など
発行日: 2017年8月20日(COMITIA121) 大きさ: A4縦 ページ数: 118ページ(表紙4ページ含む) 作者: 鈴響雪冬 発行: 雪待終夜 表紙: 4色フルカラー 本文: 4色フルカラー 印刷・製本: 株式会社グラフィック 印刷方式: オンデマンド印刷 製本方式: 並製本・無線綴じ
収録内容
2016年度中に撮影したおよそ4000枚の写真から460枚を選出し、収録しています。「今を伝える」というコンセプトで作成しているため、2015年度以前の写真は掲載していません。 ・町方地区 震災復興土地区画整理事業区域内(上町、本町、末広町、大町および周辺)の復興現場写真…458枚 ・現場のスナップ写真、大槌町の風景写真…25枚